2年次探究コース British Hills

令和5年4月3日から5日の2泊3日で、福島県にあるBritish Hillsで研修を行ってきました。この研修は探究コース事業の一環として実施されており、文型・理型問わず重要な科目となる英語に焦点を当て、生徒たちの英語力の向上と英語学習へのモチベーションを高めたいという目的の元に計画されたものです。

初日は到着後、荷物を置いて食事となりました。3日間を通して、食事会場では感染症防止のため1人1人のテーブルにパーテーションが完備され、ビュッフェスタイルでビニールの手袋を用いて食事を取る形であったため、安心して食事を行うことができました。

食事を済ませた後は入国審査を行い、生徒が事前に用意したパスポートをブリティッシュヒルズの職員に見せ、簡単な会話の後にルームキーを受け取りました。その後、イギリス王室をモチーフにした館内を案内していただきました。生徒たちは英語による説明を一生懸命聴きつつ、イギリスの文化を興味深く味わっていました。

初日のレッスン『Survival English』を受講した際、初めてのAll Englishのレッスンに最初は生徒たちの不安や戸惑いが見られましたが、講師の「ミスを恐がらないで!」という前向きなメッセージに励まされ、少しずつレッスンの雰囲気に慣れていくことができました。

2日目の午前中に行われたレッスン『Introducing Japan』では、日本を来日した外国人に対し、日本のことをどう紹介するかを考えました。日本とイギリスのマナーの違いを確認し、茶道や武道、神社での礼儀作法、お好み焼きの作り方など日本特有の文化を英語で説明する原稿を作り、用意されたビデオに合わせてプレゼンを行いました。

また、午前中に行われたもう一つのレッスン『Speech Skills』では、「声の大きさ」「スピーチの速度や抑揚」「ジェスチャー」「アイコンタクト」など、プレゼンのポイントについて助言を受け、プレゼンテーション発表のレベルを高めることができました。

また、2日目の午後は本校独自のレッスンとして、『MT地域探求発表会 in English』を行いました。このレッスンでは、1年次に取り組んだ各自の「MT地域探求」を英語で再編し、お互いに発表し合いました。

最終日のレッスン『The Sustainable Development Goals and Me』では、生徒1人1人にSDGsの観点を意識させ、SDGsの17目標について英語でその内容を表現した上で、自分たちが問題解決のために出来そうなアイデアを英語とイラストで表現しました。生徒たちはさまざまなアイデアを英語で共有し、表現していました。

3日間のレッスンはいずれも90分でしたが、ゲーム形式でのワークを織り交ぜながら進められ、生徒は集中しながらも愉しんで取り組むことができました。

最終日は修了式を行い、生徒1人1人が名前を呼ばれ、講師と3日間の研修を振り返っての会話を行った後に修了証が配布されました。生徒たちはそれぞれ最初の入国審査の時とは見違えるほどに、積極的に講師と英語を話し、また楽しんでいました。生徒たちの成長した姿を頼もしく、また嬉しく感じたところです。

今回の英語研修を実施するにあたり、各方面からご協力いただき感謝申し上げます。最初は英語に不安を感じていた生徒たちも、生活に慣れるにつれて積極的に英語を話すようになり、3日目には自然と仲間同士で英会話を楽しむような姿も見られました。また、研修を通してたくましく成長した生徒たちの姿を間近で見て、この研修は探究コース事業として大きな価値のあるものであると改めて感じました。今後、この経験をこれからの英語学習に活かすとともに、英語のみならず探究学習や日々の学校生活で積極的に行動することに繋げていきたいと思います。